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山の名称(記憶の順に) 登った感想
国見岳(熊本県/宮崎県)
標高は1,739メートル、九州では数少ない1,700メートル峰の一つである。
夜間、内大臣川に沿って南下し、広河原の上の登山口付近の道路際で幕営した。幕営地の標高は1,000メートル位なのだが季節は厳寒の2月、食事で飲む酒もお湯割りはすぐ水割りに変わり、なかなか暖まらない。朝方の気温は氷点下13度以下であった。
早朝は曇っていたのだが、やがて晴れ間ものぞき、それからは白銀の峰々を見ながら霧氷の中を太陽と競争しながら登っていった。ここは九州の屋根、東西の分水嶺であり、ここを境に西側は東シナ海、東側は太平洋に川は流れ下る。真っ白に凍ったシャクナゲの群落を過ぎると頂上である。頂上からの眺望は素晴らしく、周りの峰々を見渡すことが出来る。
手早くラーメンをすすり、祠の前で記念撮影を終えると、身体はぐんぐん冷えていき、そそくさと下山したのであったが、見応えのある霧氷が圧巻であった。由布岳(大分県)
標高は1,583メートル。爆裂火口による双峰を持ち、豊後富士の別名をも持っている。季節は1月。正面登山口付近でやはり幕営し、寒さに震えながら飯盛城を左手に見つつ合野越えへ、さらに灌木域に入りジグザグの登山道をひたすらに登る。灌木域を過ぎるとまたえは近い。
またえでザックを下ろし、西峰へ。ガスがかかっていて視界が悪かったので良かったが、またえへ下りてきてガスが切れた西峰を見ると、恐ろしくなるような岩場の崖地を登っていたことが判った。東峰の頂上で、やはりラーメンを素早く作り、コーヒーを慌ただしく飲んで下山する。
この頃には空もすっかり晴れ渡り、岩場に着いた「エビのしっぽ」が、キラキラと輝いて印象的であった。もう一度行きたい山である。天山(佐賀県)
標高は1,046メートル、佐賀県では最も親しまれている山である。登山道は主に南からと北から、そして縦走コースがある。今回は石体(シャクタイ)から尾根に登り、、縦走コースを通って登頂した。季節は秋。ここでは道端に車を置き、わずか15分ほどの尾根に這い上がるまでに息が切れてしまった。
尾根道は途中、勾配の急なところがあるものの、灌木から岩場、草原と変化に富み、全体的に眺望があるので、なかなか快適であった。予想より、大幅に時間がかかる縦走コースである。北ルートは、駐車場からものの30分もかからずに登れることから、おわんを伏せたような頂上は、子供たちが駆け回り家族遠足のような賑わいであった。ザックを持って登ってきた僕達は、何となく場違いのような気がしてそそくさともと来た道を引き返していった。
遮るものの無い頂上から見る風景は、眼下に雄大な佐賀平野が横たわり、時期によっては嘉瀬川河川敷で行われるバルーンフェスタを楽しめる。経ヶ岳(長崎県/佐賀県)
標高は1.076メートル、多良山系の最高峰である。この山系は主峰の多良岳(996メートル)、南に五家原岳(1,057メートル)、周辺には郡岳や烏帽子岳などが取りまいている。季節は残雪残る2月末。黒木から炭焼き跡が残る大払いの谷を通り、垂直なガレ場を息を切らせて登り続けると、ようやく尾根に出る。急勾配の山様にたじろぐが、ここからは快適に歩いて最後の岩場を登ると頂上である。
眺望絶景の頂上からは、同山群の多良岳、五家原岳や、遠くに雲仙普賢岳が見渡せる。
五家原岳から多良岳、金泉寺、経ヶ岳と縦走ルートがある。尾鈴山(宮崎県)
標高は1,405メートル、宮崎県北部の瀑布群を持つ名峰である。林道が消えゆく近くまで車で寄り、幕営。季節は秋。ほとんど感を頼りに取りついたところがピークからだいぶん遠かったらしくて、「シャクナゲ千本林」(だったかな?)など南側より偽ピークに何度も騙され、クタクタになってようやくたどり着いた頂上は、なんと眺望が無い!
しかたなく例によってラーメンを作り、コーヒーを飲み、ひと休みしてから下山。直滑降のような登山道を一気に下りるのであるが、あまりにも急傾斜であったため、少し足を痛めてしまった。
残念なことにここの瀑布群は、時間の都合で見ることが出来なかった。名貫川沿いの渓谷が素晴らしく、またいつか是非訪れたい。祖母山(大分県/宮崎県)
標高1,756メートル、九州が日本に誇る名峰である。つい、記事にも力が入る。厳寒の2月、この山では最も楽と言われている北谷からの登頂を目指す。時刻はちょうど正午過ぎ。登山口あたりはすでに雪が深い。毎年のように遭難者がでる厳しい山なので、多少緊張感を持って取りつく。
ほぼ1時間ほどで尾根に上がり、気持ちのよい尾根道をしばらく登ると間もなく「千間平」。一息つき祖母山頂を右手に見ながら次の「茶屋場」を目指す。なるほどここらあたりなら熊もいそうなものである。さらに1時間ほどで開けた「国見峠」へ出る。小休止をはさみ、ここからは一直線の登りとなる。1時間ほどで白銀の大パノラマが待ち受ける山頂である。
しばらく写真などを撮った後、今夜の宿の予定の九合目小屋を目指すが、この頃小屋に立ち寄った客がいないのか雪が深くてまったく道が判らない。腰までの雪をラッセルしながら少し進んだのだが、15分たっても僅かしか進めず、道に迷う不安もあって仕方なく引き返した。
はじめ山頂直下の尾根道でテントを張ろうとしたが、傾斜がきつくてうまくなく下山して国見峠での幕営となった。国見峠は標高1,500メートル近く気温は氷点下13、4度、すでに夕暮れが迫っており迷っている時間は無い。凍るような中、雪の上に何とかテントを張り、同僚と潜り込む。
翌朝はキンキンに冷えていた。気温は氷点下15、6度。前日以上に霧氷もすごい!
もう下山するだけなので、ゆっくり朝食をとり、次第に日が射してくる晴れ渡った青空のもと、霧氷のキラキラする中をを登山口まで下りて来た。
僕が登った数少ない山の中では最高の山であり、10年ほど使ってきた僕の登山靴はこの山で寿命となった。高岳(熊本県)
標高1,592メートル、阿蘇山中央山塊の主峰である。季節は登るのにTシャツがさわやかで気持ちいい初夏。仙酔峡の駐車場より、左手に涼しげな渓流を渡り、仙酔尾根ルートで登り始めた。溶岩の持つ独特な景観が目立ち、左手には虎ガ峰、鷲ガ峰がそそり立っている。見上げると高岳の稜線が覆い被さるように迫ってくる。下から見上げると本当にあそこを登れるのか?と思えるほどにオーバーハングして急な岩場に見えるのであるが、実際に近づくとなるほどと思えるようなルートがあり、あまり労せずして登頂することが出来た。写真を撮りながら約2時間である。
頂上はまさに360度のパノラマが楽しめる。缶ビールで乾杯し、昼食をとって一息つくと、テントウムシのお化けみたいなの(不明)がやたらと飛んできて、白いシャツに真っ赤な液体をまき散らす。たまらず早々に引き上げたのであった。涌蓋山(大分県)
標高1,500メートル、九重連峰西端の独立峰である。ほとんど行かない夏山である。飯田高原九重グリーンパーク近くで幕営し、筋湯登山口より取りつく。だらだらとした登りの大草原の中を延々と歩く。女岳の斜面に入るとやっと「登山」の趣になり、眺望は常に良いのだが似たような景色で次第に飽きてくる。女岳ピークを過ぎ、鞍部に下り、さらにひと登りで涌蓋山山頂である。草原の頂上では正に360度の大パノラマが楽しめる。どこかに似てるなあ、と思ってたら「天山」の頂上と似ていることに気がついた。しかし、ここよりも天山は頂部が穏やかである。垂直距離よりも、水平の移動距離で疲れた山であった。標高の割に何処といって取り柄は無さそうであるが、その山容と眺望は第一級であろう。
多良岳(長崎県/佐賀県)
標高996メートル、多良山系の主峰である。この山は実は何度も登っているので、最後の山行について。
前回は家族で挑戦したのだが、なにせチビちゃん達がまだ3歳と5歳だったので、この山は無理だったのだが、それでも6合目か7合目くらいのところまでは登ったのである。途中すれ違う登山者の方々からも、「お〜、よく頑張って登ってきたね〜」などと言われたのだが、結局時間切れで途中で紅葉の中で昼食を取り、下山。
再度登る途中であらためて前回昼食をとったところを見ると、ホントによくlこんなとこまでチビちゃん達は登ったなあ、とつくづく感心してしまった。この山の頂上には多良権現の祠があるのだが、その手前の「国見岳」のほうが眺望がいいかもしれない。ここには3度登っているが、植林の成長の具合で途中の景観がまったく違っていたので、その時々で雰囲気は大分変わるものだという事に気がついた。虚空蔵山(長崎県)
標高608メートル、いわゆる有名な九州のミニ「マッターホルン」である。皿屋谷ルートで登る。民家の横を通って山道にはいり、しばらく登ると地蔵堂がある。ここらあたり、しばらくは植林された杉山が続きあまり楽しい登りではない。
さらに40分ほど登ると目を引く岩窟があり、ガイドブックに載っているとおり、緊急時の避難場所にも十分使えそうである。ようやく杉山も終わり、自然林の中に入ってほっとする頃、尾根筋に上がり、ちょっとで岩場の細長い山頂に着く。
頂上は大人20人も立つなら一杯になるくらいに狭く細長いが、四周に渡りまったく遮るものが無く、抜群の展望が得られる。
後年、川棚町側からも再度登頂したが、石木の方から見る虚空蔵山は、まさしく緑のマッターホルンに見える(但し左右が逆?)。
市房山(熊本県/宮崎県)
標高1,722メートル、九州では数少ない1,700メートル級の独立峰である。久し振りの山行きだったので、少し楽な林道終点より登頂を目指す。
4合目付近にある「市房神社」の参道沿いに聳える、巨大な杉の老木に圧倒されながら、少しずつ高度を上げていく。途中野生の鹿の家族にビックリしながらも、6合目を過ぎる頃より登山道に雪が目につき始め、7合目辺りからは、靴が凍った雪道を踏みしめる「ググッ、ググッ」といった音を楽しみながら高度を上げていく。
9合目辺りまで登ってくると一気に視界が開けてきて、ここら辺から樹氷もついていた。
平日の山頂は人影もなく、快晴で無風。まったく素晴らしい展望である。
ただ、これまでの冬山と違って樹氷が少なかったのが今ひとつだが、時期にもよるだろうし、何よりも温暖化が進行しているのだろう。
九州の分水嶺を成し、杉の巨木と野生の鹿が護るこの「神の山」は、名峰と呼ぶに相応しい。
News! 久し振りに山の更新。実はこの間、涌蓋山やら虚空蔵山なども再度登っていたのだが、あまり面白くなかったので
更新してなかったのだが、初めて「市房山」に登ったのでやっと更新がかなったのだ。